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不動産オーナー税理士が語る不動産投資と税金の実践的アドバイス

スリーアローズ税理士事務所
代表税理士 三矢清史氏

新たな問題、ウッドショック

2021年7月30日

今回は各方面でじわじわと影響が出てきているウッドショックについてお伝えしたいと思います。

 

街中で住宅の建築工事がストップしている現場をたまに見ます。
建築業界では“ウッドショック”と呼ばれる木材不足の状況に陥っているらしく、その影響で基礎工事だけ終えてその先に進めないというような現場が出てきてしまっています。

ウッドショックイメージ

そもそもコロナ禍で物流が停滞している中、アメリカではテレワークの普及により郊外の住宅に注目が集まっ-た結果、新築住宅の着工工事が増加したそうです。
また、コロナウイルスの起源でありながら一足先にコロナ後の動きを見せている中国におても木材の消費量が増えているらしく、それらが価格高騰や品不足など世界経済に影響を与えています。

 

令和2年春のコロナ感染が広まった当初も、国際コンテナの減便などで物流が滞ることとなりました。
その結果、アパート建築などでも部材が減少。
「3月末引き渡しの物件なのに期日までに引き渡しが間に合わないのでお客様に謝りにいかないといけない」とおっしゃっていたハウスメーカーの営業の方もおられました。

もともと日本国内だけの話でも、建材不足になりかねない以下の要素がありました。
1.東日本大震災の復旧による部材や工事業者の不足
2.東京オリンピックによる建設ラッシュ
3.大雨や台風など度重なる災害による復旧工事の増加

国内の事情だけでもただでさえ余裕があるとは言えない状況で、世界的にいろいろな要素が加わり、それがウッドショックを生み出しています。

 

この流れは建築だけでなく不動産売買についても影響を与えています。 新たに建築をすることが難しくなっているということで、既存の不動産の価値の見直しに結びついています。


ただ、そのような状況だからといって材木の国内調達比率をすぐ上げることができるかというと、そう簡単にいくというようなものではありません。
木材を増やすにしても植樹してから出荷できるようになるまで何年も時を費やさざるを得ず、林業関係者がのきなみ高齢化となっている日本はそのあたりの仕組みから再構築する必要があります。
それができないから輸入頼みとなり、結果として国外の様々な要素に影響を受けてしまいます。

 

しかし、幸いなことにこのウッドショックの要因であるアメリカではコロナウイルスワクチンの普及により、住宅の需要が都市部に戻りつつあります。
あまりにも高騰した木材価格の影響により、建築やリフォームを控えるといったことも増えているらしく、その結果材木の市場価格も2021年6月は前月の5月の半値以下まで下落しているようです。


遅かれ早かれ日本にもその影響が伝わりますので、このウッドショックも一過性のもので終わるかもしれません。
ただ、今回のウッドショックで物流や日本の林業について様々な問題点も見えてきました。 そのあたりを改善するきっかけになればこの騒ぎも価値があるのではないでしょうか。


なお、公式Youtubeチャンネルにウッドショックに関する動画を複数上げております。 そちらもあわせてご覧いただければより理解が深まるかと思います。  

 

https://youtu.be/d1epfGGK3ls

https://youtu.be/bHgD0LBoRvw

 

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不動産で失敗しないための
ヒントをお伝えできればと

2019年5月8日

連載を担当させて頂くことになったスリーアローズ税理士事務所の三矢と申します。
当事務所は顧問先の多くが不動産業者・地主家主・投資家・サラリーマン大家というような不動産を所有されている方という一風変わった会計事務所です。
そういうこともあり、不動産所得や譲渡所得、相続税の申告等を多く担当させて頂いていますが、申告結果=成績表と考えると、多くの方のリアルな数字を見させていただいてるのではと実感しております。
この連載において、そのあたりを踏まえた不動産の現状や、不動産と税金の関係などの実態をお伝えしていきたいと思います。


リーマンショック直後は不動産の相場は大幅に崩れ、国も税制改正で不動産についての優遇制度を設けるなど躍起になって停滞する市況に歯止めをかけようとしていました。
その後のアベノミクスと低金利の金融市場を背景に、不動産取引は活発化し、その様相はまさにバブルの再来に近いものがありました。 それこそ1990年初頭のバブル期とことなり、今回の不動産市場の主役はサラリーマン大家をはじめとする個人投資家ではないでしょうか。 おりしも将来の年金不安や、平成27年改正による相続税増税による土地活用ブーム、いろいろな要素が織り交ざって今の熱い不動産市況が生まれました。
しかし、昨年はシェアハウス問題に、その悪質物件に率先して融資をしていたスルガ銀行問題、そしてレオパレス21をはじめとする大手建築による違法建築など暗いニュースが連続しました。
不動産を持てば右肩上がりでうまくいくというわけではない現状、せめて失敗しないようにするためのヒントになるようなことをこちらでお伝えできればと思います。

三矢清史氏 プロフィール

昭和53年5月生まれ 滋賀県高島市出身

経歴

平成14年9月 妹尾公認会計士事務所入社(現 ひょうご税理士法人)
平成27年2月 税理士登録 登録番号129125
平成27年9月 ひょうご税理士法人退職 スリーアローズ税理士事務所開業

趣味

城巡り・スノーボード・釣り・サバイバルゲーム

座右の銘

『成功したければ、踏み均された道を選ぶな』
三国志の魏の曹操の言葉。ありきたりの踏みならされた道を行くのではなく、険しい道、新しい道をあえて進むべきという意味。
『志は当に高遠に存ずべし』 三国志の蜀の諸葛孔明の言葉。志は高く持たなければならないという意味。

スリーアローズ税理士事務所 https://3arrows-tax.jp/